その「ご褒美」、いつまで続けますか?〜物で釣らない、心を満たす子育てのヒント〜
日々の育児、本当にお疲れ様です。
「宿題やったらゲームしていいよ」
「テストで頑張ったら、あのお菓子を買ってあげる」

子育ての慌ただしい毎日の中で、
ついこんな風に「物」や「お金」をご褒美にして、
子どもに動いてもらおうとすること、ありませんか?
手っ取り早く子どものやる気を引き出せるこの方法は、
決して珍しいことではありません。
しかし、少し立ち止まって考えてみてください。
「物」や「お金」を報酬にするシステムには、
いつか必ず限界がやってきます。

長期的な子どもの成長を考えたとき、
私たちが本当に大切にしたいのは、物で釣ることではなく、
「心の報酬」で子ども自身の「やりたい!」という
気持ちを育むことなのです。

なぜ、「物の報酬」はエスカレートするのか
なぜ、物の報酬には限界があるのでしょうか。
それには、脳の「慣れ」の仕組みが深く関係しています。
最初は100円のお菓子や小さなご褒美でも大喜びしていたはずなのに、
脳は同じ刺激にすぐに慣れてしまいます。
すると、「もっと大きな刺激(もっと高いもの、もっとたくさんのもの)」
がないと、喜びや達成感を感じられなくなってしまうのです。

心理学の視点から見ても、外側からの報酬で行動させることに頼りすぎると、
「ご褒美がないとやらない」
「ご褒美がもらえないなら、頑張る意味がない」
という思考に陥りやすくなります。

私たちが本当に育てたいのは、
「知るのが楽しい」
「できたことが嬉しい」という、
子どもの内側から湧き上がる自然な意欲のはずです。

「リアルな悩み」
先日、集まった際にも、まさにこの「ご褒美のエスカレート」が大きな話題になりました。
最初は「お手伝いしたら100円のゲームカード1枚ね」という、
ささやかな約束からスタートしたご家庭のケース。
それが次第に「100円じゃ足りない」
「次はあの高いゲームソフトが欲しい」
「課金してくれないならやらない!」
と要求がエスカレートしてしまったそうです。
気づけば、ご褒美にかかる月々の支出が家計を圧迫するほどに膨れ上がり、
「このままでいいのだろうか…」と
頭を抱えるママたちのリアルな声がたくさん上がりました。
一度上がってしまったハードルを下げるのは、
親にとっても子どもにとっても、
想像以上にエネルギーが要る大変な作業になってしまいます。

「物」ではなく「心を満たす体験」を報酬に
では、エスカレートを防ぎながら子どもの意欲を育むには、
どうすればいいのでしょうか。
提案したいのは、
「物」の代わりに「心を満たす体験」を報酬にするという方法です。
例えば、
こんな関わり方にシフトしてみてはいかがでしょうか。

共感とスキンシップで喜びを倍増させる
「ひとりで宿題できたね!」と全力でハイタッチしたり、
ギュッと抱きしめたりする。
肌の触れ合いは、心に強い安心感を与えます。
「アイメッセージ」で言葉のプレゼントを贈る
ただ「すごいね」と褒めるだけでなく、
「ママ、とっても助かったよ。ありがとう」
「あなたが頑張っているのを見て、ばあばも嬉しいわ」と、
「私(アイ)」を主語にして大人の喜びをそのまま伝えてみてください。
「特別な時間」を一緒に共有する
ご褒美として物を買う代わりに、
「今度の週末は一緒に公園で思い切り遊ぼう」
「今日のおやつは、一緒にホットケーキを焼こうか」と、
楽しい時間を共有することを約束します。

一番のご褒美は「笑顔のつながり」
子どもにとって一番の喜びは、
大好きなママやばあばが自分を認め、
一緒に笑ってくれることです。
この安心感や愛情のつながりこそが、脳を健やかに育み、
何事にも意欲的に取り組むための最強の土台になります。

「ご褒美」を物から心へ。
今日から少しずつ、
お金をかけずにお互いの心が「ほっこり」満たされる関わり方へ
シフトしていけたら素敵ですね。
帯広から少しづつ発信していきます(*^-^*)